排水トラップとは

おはようございます。設備工事.COMです。

トイレや台所の排水部分から下水のようなニオイがする。
そんなお問合せを頂きました。

それ、[排水トラップ]が設置されていない可能性があります。
では…排水トラップとはいったい何なのでしょうか。

今回は排水トラップについて見ていきましょう!

 

排水トラップ

排水トラップは、トイレや、台所、洗濯パン等々水回りならどこにでも設置をお勧めする製品です。
上記で上げた排水設備の配管の途中に設置され、下水道の悪臭や硫化水素などのガスを遮断してくれます。
また、野外から屋内へ侵入するのを防ぐ器具や装置でもあり衛生害虫やネズミなどを屋内に進入させない字義通りのトラップの働きもします。

このように、排水管にはほぼ必須の製品であるものの、反面ゴミが溜まりやすくパイプ詰まりの原因になりやすい。
なので、清掃のために開けられる構造になっていることが多い。

排水トラップの原理

排水トラップがどのような物か分かって頂けたと思います。
では、ニオイや虫などの侵入をどのように防いでいるのでしょうか。

排水トラップは、排水経路の途中を水で常に遮断しておく構造を持っています。
つまり、流した水を一部配管の中で留めて、配管に蓋を、これを封水(ふうすい)または水封(すいふう)と呼び経路を水で塞ぐことによりそこから先の空気や硫化水素等のガスが排水口まで上昇することを遮断します。
また衛生害虫等の排水管から屋内への侵入を防止する役割ができるのです。

便利な機能でも…

排水トラップはとても便利な物です。
なら、排水トラップの先にもう一個トラップを付けたらもう完全にニオイや衛生害虫をシャットアウトできるじゃん!
と思うかもしれません…

実はこれはトラップ。
いわゆる二重トラップというの状態になるのですが…
1個の器具の配管に直列に2個以上のトラップを接続すると…トラップ間にある空気は行き場が無くなるので排水の流れを阻害してしまいます。
これが抵抗となって排水不良の原因となるため日本では禁止されているのです。
ですが、施工ミスで二重にしてしまうケースが多く、トラップ付き桝(トラップ桝)を設置しているにもかかわらず途中でトラップをつけてしまう等があります。
その場合は途中のトラップを取除き、パイプで繋げて改善するなどの対策がされています。

 

まとめ

今回は排水トラップについてみてきました。
台所やお風呂を使っていて下水のニオイがしたり衛生害虫やネズミが上ってきたら嫌ですよね💦
ニオイ等が上がってきたら、本当に排水トラップがついているか確認しましょう。

また、排水スピードが落ちていたら、何か詰まっていないか確認しましょう。
排水トラップの工事が必要でしたら設備工事.COMまでご相談ください。